■ゴドリー巡査部長の事件簿■代表
リジー「で、あんたはいつになったらあの綺麗な刑事さんと結婚できるんだい?」
ゴドリー「ブファッ……け、結婚?」
リジー「汚いねえっ、ちょいとマスター、布巾貸しておくれよ。それとあたしにはドライジンをパーキーのつけで」
男性アルバイト「すみません、店長は本日午後からのシフトになりまして、また生憎当店はアルコールの取り扱いもございません。あと、現金精算のみとはなりますが、代わりに当店自慢のベーコンチーズワッパーにドリンクのセットはいかがでしょう」
リジー「冗談じゃないよ、ベーコンにチーズだなんて、そんなカロリー満点な物売りつけて、あたしを破産させる気かい? とりあえず、なんでもいいからここの刑事さんにつけとくれ」
ゴドリー「おい、何勝手にっ……まあ、バーキンぐらい奢ってやらんでもないが」
男性アルバイト「ご注文はカウンターにて前払いとなりますので、よろしくお願い致します」
ゴドリー「しかし、世界観無茶苦茶だな。19世紀にバーガーキングって。ところで、改元に際しコメントってお題だが、リジーからどうぞ」
リジー「なんだかわからないけど、これを機に少しでもあんた達の犯人捜しがはかどるといいねえ」
ゴドリー「面目もございません。っていうか、改元関係ないじゃねえか」
リジー「そんなこと言われたって、ここは19世紀の大英帝国だよ? あんた、ここで改元をどうコメントしろっていうのさ。バーガーキングを持ってくるぐらい無理があるよ」
ゴドリー「そんなこと言わずに、お前もこのワッパーを食ってみろよ。これに勝る食い物なんて、マスターお手製のスコーンぐらいだぞ」
リジー「このままテンベルズのあの頑固ジジイを嫁さんにしそうな勢いでマスター推しのあんたの未来に言い知れない不安を感じるよ、あたしは」
ゴドリー「以上、19世紀ロンドンのテンベルズからお送りしました」
店員「当店はバーガーキングのコマーシャルストリート店でございます」
fin.